kotoきもの Diary

着物生活の記録❁

着物とSDGs

今日の富山市役所にフードロス対策の自販機設「SDGs自販機」設置のニュースが出ていました。富山市は政府から「SDGs未来都市」に選ばれており、推進に取り組んでいるそうです。

www.msn.com

 知っているような?知らないような?いまいち国民に浸透していないのではと思うSDGsについて、着物に関連して思うことを少しだけ書いてみました。

 

SDGsとは

SDGsという言葉は聞いたことがあるけれど詳しく知らないという人もいるのではないでしょうか。SDGsとは2015年の国連サミットで採択された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のことです。17のゴール169のターゲットから構成されています。

SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省

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着物とSDGs

衣類であり製造・生産される着物はこのSDGsの中で12の「つくる責任つかう責任」に最も該当します。洋服は大量生産大量消費が当たり前になり、流行りのものを1年だけ着て翌年にはまた新しい服を買うということが繰り返されています。しかし、着物は洗い張りや染め替え、リメイクをしながら何代にも渡って受け継がれているものが多くあります。私も普段着る着物は、9割いただきものを使用しています。新しくて綺麗な自分サイズの着物にも憧れはもちろんありますが、祖母や母から受け継いだ思い入れのある着物を大切にしています。「もったいない」精神からかもしれません。

一方で着物も扱いやすい素材のものが安く手軽に手に入る時代にもなりました。着物を身近に感じられ着物初心者には非常にありがたく感じますよね。しかし、そういった簡単に手に入るもの、手軽に扱えるものが長く大切にされるのだろうかという点においては不安も感じます。形が変わらず大切に扱えば何世代にも渡って受け継ぐことができることが着物の良さでもあると思います。その良さを知らないままではただ消費されていってしまうのではないでしょうか。

着物の良さをもっと広め、生産されたものを大切に受け継いだり最後まで使い切る工夫をすることで、「つくる責任つかう責任」を果たすことができると考えます。生産者の方々がどんな思いで着物を作っているのか、どんな素晴らしい技術を持っているのか、私もまだまだ未熟ですが日々勉強していきたいと思います。そして少しでも着物の良さを広めていけたらいいなと思います。

 

おわりに

SDGsの目標はスケールが大きすぎて自分自身のこととして考えられないこともたくさんあります。しかし、自分にできる身近なことを少しずつみんなが取り組むことで確実によりよい世界に近づきます。自分や子供たち世代が生きやすい世の中になるように、1つでも多く何か自分のできることを見つけていきたいなと思います。

 

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