kotoきもの Diary

着物生活の記録❁

東京都心でも雪予報 【雪輪模様について】

今日は1日中雨でとても寒い日でした。夕方からは関東甲信越の山沿いで雪のニュースが入ってきて、東京都心でも深夜には積雪の可能性があるほどとのことです。初雪となる地域もあるのではないでしょうか。私は寒いのは苦手なので、雪がちらついているのを暖かい部屋から見るのが好きです。

 

そんな今日は、「雪輪模様」についてです。

 

雪輪模様とは

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雪の結晶を6弁の丸い花のように表した模様です。大きなくぼみがあり、その中に季節の植物などを詰めたものもあります。ふんわりと丸くかわいらしい模様です。

 

雪輪模様の由来

雪持笹・雪持柳等に見られる積雪が形式化し、雪輪文が生まれたとの説があります。雪が模様として使われるようになったのは室町時代頃からと言われていますが、安土桃山時代頃の小袖にはすでに雪輪模様の原型となるものがあったとも言われています。

 

雪輪模様の意味

大雪の降った年は春になると雪解け水が豊富になるため、野山の草花を育み、秋の実りをもたらします。このことから雪は五穀の精ともいわれており、その年が豊作になる吉祥の象徴とされていました。

 

雪輪模様の着物の季節

雪をイメージしたもののため一見冬のみと思われますが、通年着用することができます。雪によって冬を連想させ清涼感を得るために使われることもあり、浴衣の模様としても人気です。デザインが様々で浴衣からフォーマルまで使用されています。

 

おわりに

基本的に礼装以外は着物を自由に着ていい!という考えですが、少しでも季節感のある装いができたら楽しいですよね。雪=冬というイメージがあり冬にしか着れないと思い込みがちですが、雪の清涼感を求めて夏にも使われるという逆転の発想が面白いなと思います。

 

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