kotoきもの Diary

着物生活の記録❁

襟元のおしゃれ【半襟について】

今年は初詣も行かず新年会もできず、気づけば1月最終日になりました。まだ着物に袖を通さないまま1月を終えてしまいました。

 

緊急事態宣言の延長に向け明日から本格調整が始まるとのことです。なかなか自由に出掛けられずやるせない気持ちになっていたところに、素敵な刺繍半襟が届きました!自分ではあまり買うことがないのでいただくとっても嬉しくなります。

 

そんな今日は「半襟」について。

 

半襟とは

着物の下着である長襦袢につける襟のことです。長襦袢の襟もとに汗や汚れが付かないよう長襦袢に縫い付け、汚れたら取り外して洗ったり新しい半襟を縫い付けます。

 

半襟の種類

塩瀬(しおぜ)

袷の着物の時期の代表的な襟がこの塩瀬で、6-9月を除く「10-5月」に使用します。小紋など普段着から正装まで幅広く使われます。

絽(ろ)

単から夏の時期に使用する半襟で、「6-9月」に使用します。横縞に見えるすき間があり清涼感があります。

麻絽(あさろ)

麻など夏の織の着物用の半襟で「6月下旬ー8月」に使用します。着ている人はもちろん、見た目にも清涼感があります。

楊柳(ようりゅう)(ちんき)

織り方が縦向きになった「縦しぼ」が特徴です。「5月と9月」に使用します。

縮緬(ろちりめん)

透け感のある絽に強い拠りをかけた縮緬素材でさらりとした着用感が特徴です。「6-9月」に使用できますが、特に「6月と9月」に活躍します。

縮緬(ちりめん)

細かいシボが特徴的でボリューム感があり暖かな印象です。冬向きなので「11月-2月」に使用します。

 

半襟とTPO

フォーマルの場合は、基本的には「白」の半襟を使用します。留袖や訪問着を着る際は刺繍のない白襟が最も良いとされますが、セミフォーマルでは淡い色の半襟を使用するのも良いとされています。刺繍襟は「白」「金」「銀」を使われたものを使用することが多いです。カジュアルの場合は、「白」「色物」「刺繍」など着物に合わせて自由に組み合わせられます。

 

おわり

半襟を使いこなしている人を見るととってもお洒落だなと感じます。フォーマルの場合はマナーを考える必要がありますが、カジュアルの場合は自由度が高く個性を出せる部分でもあります。顔に最も近い場所なので、第一印象にも関わる大切なアイテムです。素材や色、デザインで自分らしさを表現して楽しみたいですね。

 

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