kotoきもの Diary

着物生活の記録❁

バレンタインにぴったり! 愛を伝える【ミンサー織】

Happy Valentine's Day♡

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今日はバレンタインですね。普段はなかなか素直に伝えられない大切な人へ愛情や感謝を伝えられる良い機会です。私も大切な人へ日頃の感謝を込めて贈り物をしました。沖縄ではミンサーを女性から大切な男性へ贈る習慣があったそうです。私は沖縄へ訪れた時にその習慣を知りました。元々織りの模様が好きでしたが、素敵なエピソードがあることを知りミンサー織がさらに好きになりました。

 

今回はそんなバレンタインにぴったりな「ミンサー織」についてです。

 

ミンサー織とは

「綿(ミン)で織られた幅の狭い(サー)帯」という意味から「ミンサー」と呼ばれるようになったと言われています。幅10㎝程のものを基本とし、産地によって模様などが少しずつ異なります。八重山、 読谷、首里など沖縄県各地で織られてきました。

 

ミンサー織の歴史

起源ははっきりしていませんが琉球王朝時代の木綿についての栽培と中国の交易記録があることから、17ー18世紀頃にすでに「ミンサー」があったと言われています。

 

代表的なミンサー織

八重山ミンサー

1989年4月11日に国の伝統工芸品に指定されました。5つのマス目と4つマス目を織り込んだ模様が特徴です。通い婚の時代に女性から男性に贈る習慣があり、「いつ(5)の世(4)までも末永く…」という願いが込められています。縁取りの模様は「ヤシラミ」むかでの足の模様で自分の元に「足繁く通ってください」という意味があります。

 

読谷山ミンサー

読谷山ミンサーは東南アジアの紋織の影響を強く受けており南国特有の色彩感覚に満ちた柄模様が特徴です。「竹串」を使って経糸ひろいながら作る「グーシバナ」という技法で、風車や花、縞柄を組み合わせて織っていきます。一時は生産が途絶えてましたが読谷村の人々の熱い想いで1964年から復興に取り組まれ、1976年6月14日には国の伝統工芸品に指定されました。

 

ミンサー織の用途

元々「ミンサー=帯」でしたが、現在はテーブルセンターやコースター、袋物、ハンカチ、バッグなどが作られており沖縄のお土産品としても人気です。

 

おわりに

女性のピュアで一途な想いを込めた八重山ミンサーと、地域の方々の思いから技術を残し守られてきた読谷山ミンサー。一言でミンサーといっても特徴も受け継がれてきた背景も異なります。以前私が沖縄を訪れた時には八重山ミンサーしか知りませんでした。それぞれの時代背景を知り、改めてミンサーに触れたいと思いました。早く気兼ねなく沖縄に行けるようになってほしいです。

 

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